「それから、目で追うようになった…。」

ん…?目で追う…?

私は、まだ後藤くんが何を言ってるのかよくわからなかった。
次の言葉を聞くまでは…。

「俺、見てるうちに、ほんとに好きになっちゃって…。藍原、好きだ!俺と付き合ってくれないか?」

「えっ…」

告白、だよねこれ。どうしよう。
私なんかが…?

そのとき、後ろで、ジャリ、と音がした。