千尋は、びっくりして口が開きっぱなし。

開いた口が塞がらない、とはこのことか。


「いいなぁぁぁ!あんなかっこいいお兄ちゃんがいて!しかも、あの有名な藤城舜先輩だなんて!」

あれ?有名な…?

「有名な、ってどういうこと?知ってるの?」

私は頭にハテナが浮かんだ。