あれからお兄ちゃんは卒業してから留学するための準備で忙しそうにしていた。

私はというと、卒業式の準備。
もう、卒業してしまう。
愛しい人が…もう、この学校で、家で、一緒にいられなくなってしまう。

追いかけたい。
待ちたい。

二つの想いがぶつかっていた。

けれど、答えは決まっている。

私は、待つんだ。待たなくちゃいけない。