「お兄ちゃん、入るよ」 私は、お兄ちゃんの部屋に入る。 すると、お兄ちゃんが振り向き、不機嫌そうな顔をした。 私があのとき、拒んでいなかったら、こんなことにはならなかったのかな? 「お兄ちゃ…」 「なんで来たんだよ。俺、今勉強中だから、後にしてくんね?」 うそ…。勉強なんて、ノートも何も開いてないし、出てないのに…? 私は、お兄ちゃんに抱きついた。