「もう大丈夫だよっ」


頭を撫で 背中をさすりながら美帆に何度も声をかける。



あの客ぜってぇ許さねぇ。
心の中で呟いた。



「もう大丈夫。恵也くん 助けてくれて…………ありがとう」



「怖かったな」


グスッ


「うんっ。実は今日 あのお客さんにセクハラされて……まさか帰りに待ち伏せされていると思ってなくて…」



「言いにくいかもしねれぇけど 今度セクハラされたら俺に言ってよ」



「恵也くん……ありがとう」