彼女は笑顔で俺の首に両腕を掛ける。
「どうしてってそれをあたしに聞くの?自分が一番分かってるんじゃないの?」
そう言って、だらりと落ちている俺の手を掴み自分の胸へと置いた。
「セックスしてるときは騙されてあげる。好きも、愛してるも、全部受け止めてあげる。ほら、もっと言って、もっと触って」
彼女は壊れてしまった。
壊してしまった。
俺が、彼女を。
「……どうして、泣くの?」
もう君の耳には、
ホントの気持ちは届かない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…