誰かに優しくしてほしかった。

助けてほしかった。

そんな時、彼がそばにいてくれた。

その優しさに甘えて、逃げた。

"前に進むためだ。"

そう言い聞かせた。

だけど、間違ってた。

最初はよかったんだ。

けど、だんだん心が虚しくなって。

辛くなって。

君を好きでいた時とは違う苦しさを感じた。

この苦しみは、それよりももっと痛くて。

重かった。

それなのに、彼の愛を受け入れて。

どんどん強くなる警告音に耳を塞いだ。

いくら耳を塞いでも、鳴り止むはずがなかったのに。