「明日から1週間ここに泊まることになるからね。俺もついていくから、荷物取りに行こう」


うそ、あたしここに泊まるの?

男しかいないのに?

希龍くんたちだから大丈夫だとは分かってるけど、さすがにまずいでしょ。

だいたい、ここは安田さんの家だし。


「ほら、行こう。」


断る暇もなかった。

あたしの手をギュッと握った希龍くんが、立ち上がって玄関に向かう。

それに引っ張られて、あたしも玄関に向かう。


「ちょ、待って希龍くん!」

「何?」

「さすがに泊まるのはダメでしょ?ここ安田さんの家だし…」