けれど、私自身が聞いたって腹立たしいに違いない物言いに対して、ヨシュアは驚いたようにきょとんと目を丸くした後、優しく微笑んでくれた。
「い、いいから、言ってるのっ」
ああ、まったく、どうして私はこんな言い方しかできないんだろう。子どものようにひねくれた態度を取る私にも笑いかけてくれるヨシュアの表情は、その外見よりもずっとずっと大人に思えた。
「ふふ、ありがとう。助かるよ」
コンポーザーであるヨシュアにとって、私なんかのちっぽけな協力が実際どれだけの役に立てるかなんてわからない。けれど、ヨシュアがそう言ってくれるのなら、私はいくらでもその言葉を信じられる。わからなくたって、それならそれで少しでも役に立てるように頑張ればいいのだから。
「ん……じゃあ、決まりっ。そういえば、この女の子、なんてゆう名前?」
この先不便だろうと考えて、ヨシュアに聞いた。
「ねえ、このおねぇちゃんがお母さん探すの手伝ってくれるんだって。お名前、さっき僕に教えてくれたよね? さっきみたいに、おねぇちゃんにもお名前教えてくれる?」
その言葉に、知っているならヨシュアが教えてくれればいいのに、と思った。
少女は快く答えてくれた。
「わたし、ななちゃん」
「そう、ナナちゃんだね。ありがとう」
「い、いいから、言ってるのっ」
ああ、まったく、どうして私はこんな言い方しかできないんだろう。子どものようにひねくれた態度を取る私にも笑いかけてくれるヨシュアの表情は、その外見よりもずっとずっと大人に思えた。
「ふふ、ありがとう。助かるよ」
コンポーザーであるヨシュアにとって、私なんかのちっぽけな協力が実際どれだけの役に立てるかなんてわからない。けれど、ヨシュアがそう言ってくれるのなら、私はいくらでもその言葉を信じられる。わからなくたって、それならそれで少しでも役に立てるように頑張ればいいのだから。
「ん……じゃあ、決まりっ。そういえば、この女の子、なんてゆう名前?」
この先不便だろうと考えて、ヨシュアに聞いた。
「ねえ、このおねぇちゃんがお母さん探すの手伝ってくれるんだって。お名前、さっき僕に教えてくれたよね? さっきみたいに、おねぇちゃんにもお名前教えてくれる?」
その言葉に、知っているならヨシュアが教えてくれればいいのに、と思った。
少女は快く答えてくれた。
「わたし、ななちゃん」
「そう、ナナちゃんだね。ありがとう」