「お母さん、ご飯ご飯!!」


「はいはい。もっと早く起きなさいよ、そんなに慌てて」


全くもう、とため息を付きながらもお母さんは何だか嬉しそう。


「?何かあったの?」


朝食をとるためにイスを引いて腰を降ろす。


あたしが聞くと、お母さんはフッと目を細めて笑った。


「いえ。ほら、食べなさい」