やっぱ男の子は性格がよくなくちゃね!

よくひとは言う。

「人は見た目じゃない。心である。」

う~ん。私の場合は少しだけ違う。

「人は見た目半分。心半分。」

これが私の流儀だ。

ドンっ!

「痛っ!」

わざとかというぐらいに勢いよく

ぶつかられた。

ん?このニオイ・・・。まさか・・・。

「あー。ごめんな。だいじょぶか?」

すかさずそいつが私に手を差しだし

私のことを意図も簡単にふわりと立ち上がらせる。

「ツバサ・・・」

「だいじょぶか?エリ。ごめん」

「う、ううん!ダイジョブっ!」

今すぐここから立ち去りたい・・・。

だって、周りの女子の視線が痛いし・・・。

絶対目ぇつけられるし。

走り去ろうとした私の腕をツバサがガシっとつかむ。

「おぃっ!待てよ!ケガしてんじゃん!行くぞっ!」

「はぁ?行くってどこーーーきゃぁ!」

体がまたふわりと浮いた。

その瞬間周りからきゃぁー!という声が飛び交った。

なに?何が起こってるのっ!?

んん?風が顔にかかる。なんで?

つぶっていた目を恐る恐るあけると

私の体はツバサの腕の中にあった。

「なっ、なにしんのさっっ!!」

「あ?何ってんー、お姫様抱っこ?」

「だからなんでさっ!!」

「だって、オマエけがしてんじゃん。保健室行かなきゃだめだろ」

きゅんっ

あ、まただ。ツバサにどきっとしたら

必ず心臓がきゅんとする。

またまた、きゅん貯金が貯まってきたみたいだわ~。

あ~ぁ。また女子の攻撃を受ける日が来るのかぁ。