「ほらっ!行こっ!」
ぎゅっ。
ツバサの人懐っこい笑顔が私の手を引く。
そのときは別に恋愛対象にはさらさら思っていなかったが
やっぱり男の子と手をつなぐのは緊張した。
「エリちゃぁ~ん。ブランコやろー」
「うんっ!」
ツバサといると時間がとても早く感じた。
日が暮れそうになるまで遊んで
泥だらけでうちに帰ると
いっつもママに怒られる。
「何でこんなに汚すの~!」
こんな日々をツバサと送るのが私の日課だった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…