アイツとの出会いは、幼稚園の年少。
つまり3歳の頃である。
「一緒にあーそぼっ!」
1人の男の子が私に声をかけてきた。
そぅ。その男の子こそ、のちに私が
恋をする相手である。
「名前は?」
「私っ?・・・エリ。」
「へぇ~。エリちゃんっていぅんだぁ」
「君の名前は?」
「ボクは、三浦ツバサ!」
「ツバサ・・・。」
「うんっ!ツバサぁ。よろしくね!エリちゃん」
「よろしく。」
自分でもよく分かる。きっと私の態度は
・・・超そっけない。
3歳の頃の私は、けして人見知りではないが
フレンドリーってほどでもなかった。
ツバサは人懐っこい笑顔で私を見つめてきた。
その笑顔にいつしか私の中の警戒心が
消えていったのを今でも覚えている。