単身赴任中の父が病院へ運ばれたと聞いたときも

風邪か過労だろうとしか思いもしなくてただ普通に時間が流れた。


末期のガンだと告げられたときもそれほど動揺しなかった。


今思えば事実が重すぎて私自身がついていけてなかったのだと思う。

人間の余命とは、なんて呆気ないのだろう…
昨日まで仕事へ行き晩酌しながらテレビをみてお風呂へ入る。
まさか自分が明日倒れるなんてこと知らずに次の朝を迎える

今さっきまで笑ってた父が急に遠く感じた。


ただ医師が告げた4ヶ月という時間。それを父は、どう受け止めたのだろう


このとき私は13歳だった…季節はもう直ぐ冬を迎える。