悠一さんと付き合い始めて、もうすぐ一ヶ月… 私は心が躍るような気持ちでいた。久しぶりの楽しい恋愛にどっぷりはまっていた。 悠一さんとは二日に一回は絶対会える。どんなに忙しくても絶対に会いに来てくれる悠一さんが大好き。 そんなある日― 「―っ…今…なんて…」 「ごめんっ…」 泣き崩れる私を抱きしめてくれる。 でも、その手を抱きしめ返すことはできなかった。 "海外に行く" 彼はそう言ったのだ。