その日は新月で、辺りはいつもより真っ暗。


いつもならあの日の嫌な記憶が蘇りそうになるけれど、今日は悠一さんのことで頭がいっぱいでいい気分で家まで辿りついたのである。


帰宅して、私はケータイを開く―


"未読メール一件"

受信ボックスを開いてメールを読む

心臓が大きく脈を打った…



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ルナ、久しぶり。


話したいことがあるんだ。
今度2人で会えないかな?


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送信相手は私にトラウマを植え付けた人物…

元彼の奏嗣(ソウシ)だった…