「そう、だよね...ソウちゃん、いつも外見てる」
どくどく鳴ってる私の心臓の音は、聞こえてはいないだろうか。
「え?!ばれてた...?」
「よっぽど、好きなんだね...」
私の〝外を見ることが好きなんだね〟の意味合いは、ソウちゃんにとってどう伝わったのだろう。焦った様子のソウちゃんを見て疑問に思った私は、その時点で何かを察した。
と同時に、聞かなきゃよかったなんていう思いが頭を巡った。
「あ、やっぱ...シオにはバレてたか...うん、まぁね」
少しはにかんだソウちゃんの顔が、今まで一度も見たことないような顔だったことに、私はひどくずしんと心に重りがのったみたい。