ソウちゃんとふたりでバスを降りた。
先輩達はまだ話しているから、当分バスが出発することはないだろう。
ソウちゃんとは、話さなきゃいけないことがたくさんある。
これから3年間、この部活で過ごすために__
「...何?」
「これから...同じパートの仲間として...隠し事はしたくない。
ソウちゃんとは、いい関係を作っていきたいって思ってる」
ぐっと前を向く。
頑張りたい。
一緒に、頑張りたい。
「今日...行きのバスで言ったこと、本当は聞いてたんだ」
「知ってるよ?」
それは、あまりにも意外な言葉だった。
つまりソウちゃんは、私が起きてるのを知っていた?
「な、なんで...?
じゃあ、なんであんこと言ったの...」
「なんでって、だってシオ...」
ごくんと、唾をのみこんだ。
「リョウスケっていうヤツと、付き合ってるんでしょ?」