バスの中から、先輩達と先生が話しているのが見える。


アヤが、どこからともなく来て、私の手を握った。


「来年...来年は...っ」


アヤの目には、無数の滴。
私は、強く手を握り返す。


「...頑張ろうね」



...頑張りたい。
握ったアヤの手から。
周りの人の空気から。

いろんな想いや意識が変わっていくのがわかる。


明日も明後日もこれからも。


この部活でやっていくんだ。




「ソウちゃん」