「結果は結果。
出されたものは、すべて受け止めるべきです。
これは失敗ではありません。
あなた達が頑張ってきた過程は、必ずこれからに生きていく。」



吹奏楽部の一大イベント、夏のコンクールが終わった。

もう3年生は明日で...引退なんだ...。



「1,2年生は、もうバスに乗り込みなさい。おつかれさまでした」



重い空気、誰も言葉を発しようとはしなかった。
それでも、きっとここにいる誰もが感じている。


一人一人の〝責任″――。


3年生がいなくなる以上、もう私達1年生も――

吹奏楽部の一員として、あの舞台にのることになるのだ。