夜空には、星がたくさん積もっていた。
いつも歩いている道も、こうして見るとなんかロマンチックだな。


「...リョウスケって、ソウちゃんと仲いいの?」

「は?」


同じクラスなんだから、会話くらいしたことがあるだろう。
そんないかにもそいつの話はやめろって顔しなくてもいいのにな。


「仲良くなればいいのにー」


ケラケラ笑ってみせると、リョウスケはうざったそうにくしゃくしゃっと、私の髪をかいて、


「いーんだよ。男には男の事情があるんです」


なんて、空を見上げた。