でもどうやら、この顔を見ると、アヤは随分前から気づいていたらしい。


「...いつから気づいてたの?」

「んー、ちょっと前かな」


ニコリと笑って、「ふふふ」って嬉しそうにお弁当を食べるアヤを見たら、なんだかアヤになら、この想いを吐き出してもいいのかもしれないと思ってしまった。


「でも...かなわない恋、だから」


アヤは何も言わず、もぐもぐとお弁当を食べ続ける。
かと思ったら、いきなりぐびっとお茶を飲みほして。


「そーんなの、世界が終わるまでわかんないじゃん?」



そう言って、ニカッて笑ってくれたんだ...。