ソウちゃんのいる、右側だけに全神経が集中してる。


声も、

体温も、

この、胸の鼓動も、


こんなに近い距離なら、今にも届いてしまいそうで。



私前髪ヘンじゃないかな、とか。

授業中、わかんなくなったらどうしよう、とか。

あくびしたとこ見られたくない、とか。



なに、なんなの、どうしてなの



リョウスケと、手をつないだ時よりも

リョウスケに、告白された時よりも




彼の隣にいるというだけで、こんなに体全身が熱い――



それは、私がソウちゃんのこと、『好き』ってことなんだ。