「でもさ、考えて見なさいよ?今までアンタら、シオはソウのことが好き、ソウは飯島のことが好き、飯島はリョウスケ君のことが好き、リョウスケ君はシオのことが好き」
アヤはそこまで言って、はぁっと一息つくと、
「カンッペキな4角関係じゃん!」
って持っていたフォークを突き刺した。
な、なるほど・・・
確かに考えてみれば、
私⇒ソウちゃん⇒咲さん⇒リョウスケ⇒私・・・
「む、無限ループ・・・」
「その4角関係が、昨日ついにこーゆー形に落ち着いた、と」
もぐもぐと、お弁当を食べながら、アヤはふんふんとうなずく。
「ま・・・シオが選んだんならしょーがない。私には何も言えない。
けどね、どっちかが、はたまたどっちもが傷つく恋愛なんて――本物じゃないから」
ドクンと、私の心臓が鳴った。