少しばかり暗くなった家の前で、ふーっと息を吐く。


そしたら、タッタッタッて足音がして、私の目の前で止まった。


「ごめん!待った?」


「ううん、大丈夫だよ!行こ?」





――そんな会話を繰り返したのは、まぎれもなく私とソウちゃん――



ではなく、私とリョウスケだった。




「シオ浴衣?似合うじゃん」


「へへ、おばーちゃんに着せてもらったんだ」




昨日、アヤにあぁ言われて、私はちゃんと行動に出た。

だけど。