* 少しばかり暗くなった家の前で、ふーっと息を吐く。 そしたら、タッタッタッて足音がして、私の目の前で止まった。 「ごめん!待った?」 「ううん、大丈夫だよ!行こ?」 ――そんな会話を繰り返したのは、まぎれもなく私とソウちゃん―― ではなく、私とリョウスケだった。 「シオ浴衣?似合うじゃん」 「へへ、おばーちゃんに着せてもらったんだ」 昨日、アヤにあぁ言われて、私はちゃんと行動に出た。 だけど。