「落ち着いたか?」 リョウスケのそんな言葉を聞きながら、暗くなった道をゆっくりと歩く。 顔をあげることはできなかった。 「・・・うん。・・・ごめん」 「・・・いや、いいけど」 あの後、学校はもう門が閉じてしまうから、泣き崩れた私をリョウスケは支えてくれて、学校を出た。 そのあと、家へ帰る帰り道、今もずっと、私の手を握っていてくれている。