アヤの言った通り、次の週に、初めての合奏が行われた。



でも、やっぱり難曲は難曲で。

木管の連譜、金管のハーモニー、打楽器のリズム、
全部が曖昧で全部が『できた!』にはほど遠かった。




それでも、合奏を終えてしまったから、もう第一『合奏メンバー』は決まるわけで。



アルトサックスの1stとソプラノサックスを持ち替えしていた中川先輩は、少々渋い顔をしていた。




――そして、その2日後、『第一合奏メンバー』が発表されたんだ。