「ふーん...てことは、中学時代、付き合ってたってこと?」


アヤが眉間にしわを寄せながらノートを見つめる。


「...多分」

「そんな情報、どこからも入ってこなかったけどなー」



それなら、ソウちゃんのあの言葉は、表情は、嘘なの?
ううん、そんなの絶対ありえない。

だってわかるんだ。
ソウちゃんの言葉の重みとか、表情とか。
私はいろんなところで感じとってしまう。

ソウちゃんのあの言葉はきっと本当だ。



「まぁでも、中学生って、付き合ってるってこと隠してるカップル多いからねー」



内緒で、秘密で、ソウちゃんと関係をもっていた咲さんが、

どうしようもなくうらやましくて。
どうしようもないくらい、嫌だと思ってしまった。