「でも、ホントに先輩上手いですっ」

「中学からやってたんですかぁ?」

「憧れますーっ」






アヤの言った通り、1年生は私たち2年が見ることになった。

サックスパートは、いつもどおり2-Bで。


なのに、何でソウちゃんに1年生の女子達がこんなに集まるの。
さっきから、一年生達はソウちゃんに質問攻めで、パートが出来る状態じゃない。


ソウちゃんは顔をゆがませて抵抗してるけど、そんなのおかまいなし。



「...1年生、基礎やるからちゃんと自分の位置に座って」


「はーいっ」


私の支持は聞かないのに、ソウちゃんの指示はちゃんと聞くみたいだ。

せっかく7人も入ったというのに、私はなんだか後輩の扱いが苦手らしい。