あの日の文化祭で、私はソウちゃんが好きだと再確認させられた。


それと同時に。


ソウちゃんの想い人である咲さんは、私の幼馴染、リョウスケに、告白した__。



その事実を知ったときの衝撃と言ったら、ソウちゃんの好きな人を聞いた時以来の大きなものだったかもしれない。


もちろん、リョウスケは断った。
ソウちゃんは、それを知っているのか。

ましてや、咲さんがリョウスケに告白したことを知っているのかさえも私は怖くて聞けずにいた。


だってソウちゃんは、



今だって優しそうに、あの窓の外を見つめるから。