「あのさ、お前彼氏いたことある?」


振り向いた顔はやっぱりポーカーフェイス。


「……はい?」


え、何言ってんの……?


理夜くんってこんな話するの……?


あたしが戸惑っていると、また声が聞こえた。


「だから、彼氏いたことあんのか?って聞いてんの。」


なんか不機嫌そうな……


「いや、ないです……」


すると理夜くんの顔がなぜか迫ってきて、何か呟いたけど今はそれどころではない。


数センチまえにイケメンの顔がある。


なに、なに、なに、なに……!?


何が起きてんの!?


突然のことに真っ赤に染まるあたしの顔。


それを見て目の前のイケメンはフッと笑った。


そして次の瞬間