第一回目の図書委員会は、自己紹介と図書当番の日程決めだけですぐ終わった。


そして今は寮に続く渡り廊下を理夜くんと二人で歩いている。


まあ、部屋が隣だから必然的に向かう方向も一緒になってしまうわけで……


かなり気まずい。


こういう空気ってすごく苦手。


なにか業務連絡みたいなことでもあれば、自然に話しかけられるんだけどな……


理夜くん、いつもポーカーフェイスだしな……。一回だけ驚いた顔は見たことあるのに。


そんなことをずっと考えていると、急に前を歩いていた理夜くんが止まった。