…が、








理夜くんがあたしの腕をつかんでそれを制した。


あたしはそのまま腕をグイッと引っ張られて、



「うわっ!」



まだソファに座る理夜くんの腕の中にすっぽりおさまった。


えぇ!?なに、この状況!?


あたしは、ちょうど理夜くんと向かい合う状態で抱きしめられていた。


抜けようとしてもびくともしない。



「あ、も、もしかして、ね、寝ぼけてますか!?」