「あたし、これ!」


全部可愛いけど、どうしてもこのメイド服に目を奪われた。


「僕、これ!」


間をおかず、勇ちゃんがあたしとは別のものを指差した。


「うん、じゃあ、決定。…で、若砂さんは二日間着るからもう一着、選んで。」


クラスメイトの男子が楽しそうにそう言った。


「わかった。」




程なくしてあたしはもう一着のメイド服を選んだ。