「すっかり忘れてた……。」


そうだ、あたしはメイド服を着ることになっているんだ。


はぁ……


今になって少し憂鬱。


「妃禾ちゃん、僕も一緒に着るから。」


勇ちゃんの優しい声


素直に嬉しい。


「うん。」


「じゃあ、この中からどれか着たいやつを選んで。」


と、言われて手に持っていた紙に目を通す。


ん〜、どれも可愛いけど……