* * *


ようやく、空が茜色に色づいてきた。


私は夕食の支度に取り掛かる。


今夜はクリームシュー。



パントリーで、もうすぐ賞味期限が切れるクリームシチューの素を発見した。


だから、今夜はシチュー。安易だと思うけど。まぁ~いいっか。



「ただいま!!」

キッチンにランドセルを背負ったままの瑠伊君が入って来た。



「夕食はシチュー?」


「うん、ダメかな??」


「それは結生のリクエスト?」


「ん、あ…別に」


「シチューは結生の大好物だよ!!」


「マジで?」