テレビの画面は消えてしまった。



摩有が麻有の私に変わっても…何も突っ込まれなかった…



「父さんと母さんも…ああ言ってるし…俺たちの世話…頼んだぞ!!」



「私はこの家に家政婦に来たんじゃないのよ!!嫁に来たの!!」



「…お前…一応、俺の嫁の自覚あるんだ。じゃあ~俺を愛してると言ってみなっ!」



「みんながいるでしょ??」


「みんな…いねぇよ」



「えっ?」



周囲を見ると私と結生だけになっていた。



「言えないなら…キスだなっ」


結生は私の頬を両手で包み込む。


「目を閉じろっ」


私は仕方なく、瞳を閉じる。