大きな食卓を囲んでの朝食。



シンのフォローで、皆が揃う前に、準備が整った。


『頂きます!!』


6人揃って、挨拶。


これだけの大きな邸宅に住みながら、朝食は卵かけご飯のみだなんて・・・



まぁ、邸宅で世話をしている鶏の産みたて卵だもんね。


それが贅沢かも。



「美味しい~っ」


「…ウチは毎朝…これだから・・・」


「ところで、麻有…お弁当は作ったのか?」


「えっ?」


結生の言葉に私は絶句。





「あ…俺が作っておいた…」


シンが結生と蘭さんの目の前にお弁当を置いた。


「サンキュー…シン…お前の弁当は久しぶりだな…」


「兄貴達…仕事の関係で会食がない以外は弁当なんだ…後で姉貴から仕事のスケジュールを教えてもらっておいて」


「はい」