私は汗を流し、家族の集うリビングに。



「ほら、麻有…あんたの欲しかったママのダイヤのペンダントあ・げ・る」


「え、あ…どうしていきなり??」


「麻有…今夜の晩飯はお前の大好きな松阪牛ステーキだ!!」


久しぶりに帰ったからって、何このVIPな待遇は。


いつもパパとママは私たち娘を溺愛してるけど、今日は何だか異常。



「麻有…あんたの欲しかったリン君のサイン色紙あげる」



摩有まで…私に摩有は一番、大切にしてたアイドルのリン君のサイン色紙を押し付けるように渡す。



私もリン君のファンだけどさ、摩有ほどじゃないって。



「一体、どうしたの?みんな」