「んん~っ。わかった・・・」


麻有は唸りながら、渋々OKしてくれた。


「サンキュ~…麻有」


自分のキモチを伝えた俺の心は晴れ晴れしていた。


麻有に尽くしたくて仕方がないーーー・・・



「ほら、あーん」


俺はれんげで掬った熱々の粥に息を吹きかけて冷ます。


そして、こぼさないように麻有の口許に運んだ。


麻有は親鳥の餌を待つ雛のように口を開け、俺の運ぶ粥を食べる。



「美味しい~っ」


「そうか・・・」


笑顔で粥を食道の通していく麻有に感化されて、俺の口許に笑みが浮かぶ。