私は踵を返して、トボトボと暗い影を背負い、控え室に戻った。



「ママ…訊いてよ!!結生様…私よりもキレイな女とキスしてたの・・・」


「そう言われても…私たちには咎める権利ないし」


私は結生様に浮気されても泣き寝入りなワケ?


それって酷いよ!!



「挙式開始…10分前です…」


「じゃあ~麻有…ウチの為…会社の為…お願いね…」


「ええ~っ!?」


ママと摩有、畑さんは出てしまった。


パパと私の二人だけ。