「…俺と死んだ父親は麻有様の実家の庭師として出入りしていた。麻有様とは顔見知りだ…」



「?」



「あ、そうか…そうなのか・・・」


それだけの話か…


俺は思いっきり嫉妬したように克敏を詰りつけてしまった。



「すまなかった・・・」


「結生様は本当に麻有様のコト愛しておられるんですね」



「ええ~っ!?」


克敏はハサミで葉を切っていたのに、急に手を止めて、穏やかな微笑を俺に投げた。