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「濱部社長…お久しぶりです…結婚祝い…ありがとうございます」



私の前では、威風堂々としている結生だけど。


化粧品業界売り上げNO1の『星凜堂』の社長様には凄く、低姿勢で声も緊張してるせいか上ずっていた。



「わざわざ…礼なんていいのに。隣の好だ…座れ。結生君」


濱部社長に促されて、私たちはソファーに座った。


「兄貴…わざわざ…礼を言う為に麻有ちゃんにまでスーツ着せたの?」


「まぁな」


既に、リンとシンはテーブルに並んだ料理を食べながら寛いでいた。