俺の声なんて届いてないのか流加は過去吸を起こした


『恋紙袋』


『紙袋なんてねぇよ』


『じゃあなんでもいいよ袋出せよ』


そう言われても俺は辺りを見渡す


『どいて』


そういって俺をどけて流加に袋を渡して呼吸するように言っていたのは元カノだった


『大丈夫ゆっくり呼吸して…苦しくないから大丈夫だから』


流加はやっと落ち着いた


『もう大丈夫だから…でもさすがにきついだろうから無理させちゃダメだよ』


『ありがとう…実月』


『恋確かに恋が言うように始めは彼女を忘れて復讐なんて辞めたくて恋となら普通に恋をできると思ったの…でも恋が嬉しそうに話す女の子がどんな子か見たくてさ彼女を見た瞬間、なんで彼女なのって…忘れた復讐の気持ちが蘇った、でもそれ以上に恋が彼女に惹かれてるに気づいたのそれが辛くて別れたの、でも今彼女と一緒に居る恋を見てたら悔しくて…ごめんなさい』

そう謝る彼女

『実月おれもごめんな…結局俺が実月を苦しめてたんだな』



『今頃気づいても遅いよ…』


そう言い実月は寂しそうに帰って行く


みんな苦しんでたんだ


でも流加にはこの真実はあまりにも残酷過ぎた