彼は悔しそうに那珂を見てる


『マジであり得ませんからあそこまでするなんて、でも気づきました、俺ももう一回頑張ってみますよ』


そう言う彼の目は夢を目指す目だった


『頑張れよ』


それから那珂の元へ行く


『よお、CD見たよ、ありがとな、無茶頼んで悪かったよ』


那珂が言う


『いや、今回のことでわかったわお前がどんだけ大変か、これからは半分よこせよ、俺もバンドの為になにかしたいしな』


那珂に言うと



『嫌だよ、恋になんて任せてられない、なんてな、恋が忙しくなったら流加がいじけるからまあ、たまには頼むわ』


なんて言う


『おーい、ジャケット撮影するよ』


なんて佐野に言われてジャケット撮影に移る



ジャケットの合間に那珂と話す


『あいつ来てたよ、負けたってよ、だからお前には敵わないってたよ、もう大丈夫だろ、まあ事務所には残してやれよ、やる気になってるみたいだしさ』



『ああ、わかってるよ、あいつはやれば世界も夢じゃないよ、やらないだけだったんだよ、まあ俺には敵わないだろうけどな』


なんて那珂は笑う



『お前さバンドのベースだけなんて勿体無いよな、モデルとかする気ないの?』



『はあ?あるわけないじゃん、真琴のことがなきゃ一人で撮影なんてもう懲り懲りです』


なんて言う