その様子を見ていた結城が言う


『なあ、真琴ちゃんも大変だよな、那珂ってたまにキレたら止められないよな』



『いや、今日のはまだマシ、まあ確かに真琴は大変だろうけど、まあ那珂の独占欲と真琴への執着は以上だならそれわかっててそばに居るんだからいいんじゃねぇ?』



そう俺は答えた


『まあ、恋の姫への嫉妬も似たようなもんでしょ』


蛍に言われた



『いや、お前だって沙菜に溺愛じゃねぇ?』



『なんかさ、お前らのバンドって似たもの同士の集まりだよな』


なんて呑気に結城が言う


『てか、今回は完全に結城のせいだろ、那珂が潰すったら本気で潰しちゃうよいいの?』



『別に構わないよ、だってさあいつ始めはめっちゃ仕事に誠意見せてたけど最近仕事選びやがってさ苦情来まくり、しまいには女癖悪いからめっちゃ始末に困ってんだよ』


なんて結城は困り顔で言う



『てか、誰だよそれ見つけて来たの』



『俺ですけどなにか?』


結城が言う


『てか、結城って本当見る目ないよな』


そう言うと


『だな、お前らだけだわ外れなかったの』


なんて笑う結城


やっぱり才能だよな


前にも結城が見つけたやつで始めはいいんだけど慣れてくると問題を起こすことがあって、結局ある日突然姿を消した