いつの間にか俺も親父さんも寝ていたみたいで流加と春香さんに起こされた


『恋くん、意外に寝起き悪いのね』


春香さんに笑われた


『すいません、寝起きだけは治らないみたいで』


『那珂居なきゃ起こせない』


なんて流加が言う


『流加、これからのことだけど、お父さんの籍に残る形でいいんだな?』


朝食を食べながら話す親父さん


『うん、お願いします』


『わかった、じゃあ母さんには話しとく、携帯は母さんのはそのまま持っとけばいい、あいつも母親に違いは無いんだからいつかお前と話したくなるかもしれないからな、普段は私が渡したのを使いなさい、携帯ショップに行って新しいのにしなさい、恋くん、帰ったら連れて行ってやってくれ』


『はいわかりました』


親父さんに言われて返事をした


『学校も今まで通りでいい、住むとこは、まああの家は今まで通りに使えるようにはしてるけど、恋くんたちと居たいんだろ?』


『うん』


『じゃあまあ恋くんたちに任せるよ』


そう言ってくれるから本当に良かった


『ただ、私も流加に会いたいからね、たまには日本に帰るから、その時は一緒に過ごして欲しい、いいかな?』


『うん、もちろん春香さんも一緒に来てね』


『ああ、わかってるよ』


優しく話す親父さんに俺は安心した