俺は気づくのに遅いなんてないそう最近思え始めたんだ


大切な何かに気づけたならそこから進めばいいんだって思えたから


『気づけたならもうそれだけでいいんですよ、流加は何も望んで無いと思います、ただお父さんの何処かに流加の存在があればそれだけでいいんだと思います』



そう伝えた


『そうだな、でも何かをしてやりたくなるんだよ、恋くん、流加の為に私は何かをしたいんだよ』



『じゃあ俺にくださいよ、結婚認めてください』


そう言うと


『いや、それはダメだまだ覚悟が出来ない、でもいつかその時が来たら君になら流加を任せれるよ、流加を支えてくれたのは君なんだからね』


『ですよね、まあ結婚とかはまだ先ですから、でもいつか貰いますよ、俺が流加を支えたんじゃないですよ、流加に俺が支えられたんです、俺には流加が必要なんです、だからお父さんが何を言おうと流加は連れて帰りますからね』


そう親父さんに言う


『わかってるよ、流加を縛ったとこでいいことにならないのも、君に流加が必要な様に流加にも君が必要なのはね、だから頼むよ、でも何かに困った時はいつでも頼って欲しい、私は流加の父親だからね』


なんて笑う


良かった流加を送り出して、あんなにも不安だった気持ちは親父さんと話していつの間にか消えていた