まさかお父さんが後悔してるなんて思いもしなかった



『それから色々話して居るうちに彼に惹かれてる自分に気づいたの、でもね、やっぱりあなたや奥さんのこと、あなたのお母さんの事を気にしてなかなか素直になれなかった、その時にね悠司さんに言われたの、妻と話そうって思うって、やり直せないとは思うけど今のままじゃダメだからって、それから数ヶ月後に離婚が成立したって言われたの、それと同時にプロポーズされたわ、だから条件を出したの、流加ちゃんあなたとちゃんと話し合うって条件をね』


ああ、お父さんが私を呼んだのは春香さんに言われたからなんだね



想像はしてた、でも人に言われるとやっぱりちょっと悲しいね


そんな私に気づいたのか春香さんは言う



『言っとくけど、私が条件出す前に悠司さんはあなたと話す気で居たからね、条件を出した私に彼は笑いながら流加には手紙を書いたって、流加が会いに来てくれた時君にも会わせたいって話してくれたのよ』


『え?じゃあ、父は春香さんに出された条件を守る為じゃなくて自分で決めて手紙を出したんですか?』



『そうよ、でもなかなか返事が来なくてね、毎日そわそわしてたのよ』



なんて笑う



確か流矢が手紙を渡す時話してた


三ヶ月前に手紙は届いてたけど流矢のお母さんが2人に色々聞いて流加が一年が終わるまでは待ってあげて欲しいと言ってくれて居たと



それなのにお父さんはずっと連絡待っててくれたんだね



なんかちょっと嬉しくなる