ずっとずっと考えてた



そんな俺に流加が言う



今の私が居るのは恋に会えたからだと恋が居るから今の流加が居るのだと



流加の顔を見てたらなんか不安が消えたわけじゃないけどこのままじゃダメだって思えたからだから流加に親父さんに会いに行くように伝えたんだ



俺が流加を信じなきゃ行けないんだ



あの時みたいに不安に押しつぶされて流加を信じる気持ちを忘れちゃダメなんだ



本当は着いて行きたかったけどさすがに結城にも那珂にも怒られちゃいそうだから諦めた



我慢しなきゃね



流加は春休みに入ってすぐに親父さんの居る海外に旅立った



俺たちは空港まで送った



『流加、変なのに着いてくなよ』


俺はそう流加に言う



『子供じゃないから大丈夫だよ、恋こそ浮気したら生きてけないからね』


『するわけないだろ、俺はずっと結城社長にこき使われる予定です』


『おう、流加ちゃん任せて恋は俺の手足としてしっかり働かせとくから』


なんて隣で結城が言う



『流加ちゃんと話して来い、流加の帰る場所はちゃんとあるんだからお父さんとしっかり話して帰って来いよ』


那珂が言う


『そうだよ、姫、しっかり話して来てね、帰り待ってるから恋の事は任せてね』


なんて蛍が笑う